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方向舵の操作練習
方向舵の操作練習は、操舵の方向が自転車のハンドルと正反対であるので、反射的に操作できるようになるには、充分な練習時間が必要である。したがって、練習生の飛行時間を判定する場合、この方向舵の使い方で判定することができる。まして、手の方は簡単に反射運動をしても、足の方は反射運動に鈍感である。貴重な飛行時間中だけでなく、他の乗物に乗ったときを利用して練習すると。上達が速い。このようにくふうし努力すれば、自然に条件反射運動が身についてくる。
方向舵の操作ペダルを細かく踏むときには、自動車のアクセルペダルをふむように、かかとを床につけ、つま先で踏むようにする。

 

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3舵の会得
直線飛行をするために、上記の3つの舵を使用するが、おのおの相互に関係するので、むずかしい。特にスパンの長いグライダーは、前述の補助翼の項に説明しであるように、方向舵の操作が関連してくる。自動車や自転車のように、平面的な運動に対し、立体的な3方向の運動を操作しなければならないので時間もかかるし、努力が必要である。それを実際にどういうふうに練習したらよいのだろうか。
2−12図のように、水平線からの距離、水平線との傾斜、目標に対して左右の動きの修正については、反射的にやれるようにし。また。これらの条件を混ぜて使用できるように、徐々に練習する。
速度および方向が一定に保持できるようになったらば、VS1.1(失速速度の1.1倍)〜VS2(失速速度の2倍)程度の速度まで保持する練習をする。もちろん、水平飛行・上昇飛行・降下飛行等

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